現象

朝、雀の鳴き声で目が覚める。

「またか…。」

最近、夢の中に昔、知り合った知人が次々と登場してくる。どの知人も知り合ったのは数年前で、もう何年も会っていない。共通しているのは、仕事関係で知り合った人ばかりということだ。

夢の内容は、一緒に仕事をしながら雑談などをしており、丁度楽しくなってきたところで目が覚めるという繰り返し。

最初の頃は、「懐かしい人を夢で見たな」と思うくらいだったのだが、最近では、夢を見た後に起こる不思議な現象に戸惑っている。

それは、夢に現れた知人に再会するということ。
しかも、夢に現れてから約一週間以内に。

再会する場面は、仕事先だったり、街中だったり、休日に遊びに行った先だったりと様々なのだが、繰り返し起こる不思議な現象に不気味さすら感じてしまう。

当然の事ながら再会すると、知人側は「あれ？〇〇さん？〇〇さんですよね？いや～久しぶりですね。もう何年ぶりでしょう、元気してました？」と皆ハイテンションなのだが、夢で再会済みで多分現実でも近日中に会うであろう事を知っている私はどうしてもテンションが低くなってしまい、「元気でした、久しぶりですね。」と返答をするのが精一杯だ。

この懐かしい人に夢で再会し、約一週間以内に現実でも再会するという流れは、いつまで続くのだろうか。

得しているのか、損しているのか、よくわからないが、再会した知人の皆さんには素っ気ないような返答をしてしまい、申し訳ない限りだ。