mippiro’s blog

人生って、ほどほどが一番良いのかも。おっさんが日々感じた事をダラダラ書いていくブログです。

福島県いわき市の夜

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いわき駅前の裏通りを歩いてみた。平日の夜という事もあり、人通りは少ない。
おそらくは反対側の飲み屋街にみんな行っているからだろう。
いわき市は震災復興関連の従業員の方や避難されている方の影響もあり、至る所で渋滞や土地価格の上昇など不便さが増えた。
よく偉い学者や政治家が「避難者を受け入れ不便さも感じられるかもしれないが、結果的には消費量が増えるので避難受入れ自治体にも恩恵が~」などと住んでもいないのに知ったかぶりの事を言われるが、我々一市民には何の恩恵も感じられない。
むしろ、治安が悪くなったりとストレスが増え、町の先行きが見えず真っ暗な闇の中にいる様に感じる時もある。
しかし、最近ある避難されている方と話して気付いた事がある。
それは、彼らも我々と同じように闇の中にいるという事だ。
「最後は金目でしょ」と言った大臣がいた。私としては間違っていないと思う。昔から事件や事故でも最後の解決策は金しかないからだ。綺麗事ばかりの政治家よりは良いと思った。
しかし、避難者の方たちは激怒した。金なんかで許してたまるか!と。
それは、彼らも金を望んでいた訳ではないからだ。でも、賠償金を貰い続けるうちに賠償金を貰い続けないと安心できないほど依存してしまった。私と話した方が呟いた。「あの野球選手と同じ。ここからもう一度、前のように自分の力だけで生きていけと言われても難しいべな。」
彼らも只々、我々と同じように震災前のあの頃に戻りたいだけなのだ。